いろいろと問題の多い年金ですが 実務をやってると、年金に関する国のずるい考えがよーく分かります。
例えば、保険料の徴収について
給料が20万円の社員がいるとすると現時点で一般の方の厚生年金の保険料は4万3591円この半分を会社が負担します。
毎月の勤務時間や残業代が違っていても、基本的には1年間上記の保険料を支払っていくことになります。
ただ、例外があって、給料に昇給や降給があって保険料の等級に上下がある場合は、変更手続を取らないといけません。
つまり、一般的には降給より昇給が行われるので、日本年金機構は「昇給したら、保険料を上げるために届出しなさいよ!」と言っているわけです。
そして、不思議なのは、給料が上がって保険料が上がる手続に関して、添付書類が要らないんです。
つまり、本当に給料が上がったかどうか確認しない!
これは、どんなに給料が上がろうとも、全く確認しません。
「たくさん保険料を納める手続だったら、何も確認せずに受理するから、どんどん保険料を納めてね」と言っているような感じがします。
しかーし!給料が大幅に下がる場合は違います!!
給料が大幅に下がったら、入ってくる保険料が下がるからなのか、必死で確認してきます。
一般社員なら「賃金台帳と出勤簿」を、役員なら「株主総会や取締役会の議事録」を提出させて、本当に給料がさがったかを必死に確認します。
つまり・・・・・
今、納める保険料が上がるなら、何も言わず受け取り
今、納める保険料が下がるなら、必死に確認する
この話を聞いてどう思いますか??
本来なら、その人の保険料があがった場合、将来貰える年金が上がりますし、保険料が下がった場合は将来貰える年金が下がるので、日本年金機構からしてみればどちらでもいいはずです。
でも、実際には今入ってくる保険料にだけ執着している感じがします。
将来の年金は、法律改正などして支給年齢を70歳にしたり、金額を減らすことができるので今の保険料をガンガン集めているのではないでしょうか。
パートさんにも厚生年金を適用させようとしているのも同じ理由だと思います。
建前上は、パートさんたちが将来厚生年金を受け取れるようにするためとか言ってますが、これは絶対ウソです。
単純に、今入る保険料が目当てなんです。
将来は後で帳尻を合わせればいいと考え、今がうまく行けば良いわけです。
ホントにひどい話ですよね。
こんな制度、なくしちゃえばいいのに。
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