今回は安くておすすめな競技バギー用に使えるESCの紹介(2024年版)です。

 

今回の記事は「予算の問題などで高級ESCは手が出ないけどハイエンドバギーを始めてみたい!」という方が対象です。

 

お金に余裕がある方や高級志向の方、モーターは5.5Tなどの超パワーが良いという方は戻るボタンを押してこの記事からオサラバしましょう(笑)

1.HOBBYWINGのQuicRUN-10BL120-G2-SENSORED

まず、紹介するのがHOBBYWINGのQuicRUN-10BL120-G2-SENSOREDです!

 

以前紹介していた「QuicRUN-10BL120」の後継機で、値段は少し上がって7,260円ほど。

ハイエンドESCは平気で2万円超えで高いものは2万8000円ほどするので、まだまだ安い方です。

 

「QuicRUN-10BL120」から変わった点として、「BECの連続出力電流3Aから4Aにアップグレード」、「BECの電圧を6Vと7.4Vの切替が可能」となりました。

更に「ブースト」だけでなく「ターボ」が設定可能になったので、設定変更でモーターのパワー感を複数のパターンで変更する事ができるようになりました。

 

安いのに連続電流や最大電流が大きくて、バギーだと5.5Tまでのブラシレスモーターを使えるという超絶コストパフォーマンスです。

「QuicRUN-10BL120-G2」の仕様(セキドのHPより)
連続/最大電流 120A/760A
入力電圧 2-3S Lipo
BEC出力 6V/7.4V @4A
モーター センサーレスブラシレス/センサーブラシレス両対応
適合車種 1/10各種ツーリングカー・バギー・ドリフト等など
モーター制限 2SLipo: 4.5Tまで

3SLipo: 10.5Tまで

サイズ 43mmx36.8mmx32.3mm
重量 101.5g(ワイヤー含む)

私はこの前モデルの「QuicRUN-10BL120」をアソシB6.1で使っていて、バギーのサーキットでレースに出ていました。

 

普通に使えちゃって何の不満もなかったです。

 

当時はモーターにヨコモのブラシレスZERO17.5T(パワーはマイルド)を使ってた事もあって、パワー不足だったのですが電子進角の調整でパワーアップもできたので速度も十分に出ました。

 

前モデルの「QuicRUN-10BL120」でもBEC電流は3A出力あってハイエンドサーボを使っても問題なく動いてたのに、今回のモデルチェンジで更にパワーアップしてBECが4A出力ですし、ターボの設定もできるようになったのでお勧め度がアップしました。

 

ESCの設定を変更するためのプログラムカードも安くて、僅か1500円ちょっとと激安!安い安い安い!

 

ちなみにプログラムボックスV2も使えます。

 

今はアソシB6.1のESCを少し高いものに変更したので、TT-02 Type-Sラリーに移植して使ってます。G-ForceのブラシレスSuperFastの13.5Tを使っていてこちらも不満はありません。

 

下の写真は、はんだ付けをさぼって配線が汚いので見せるのが恥ずかしいですが、TT-02に搭載したときのイメージはこんな感じです。

 

少しだけ難点があるとすれば大きさで、タミヤの04SRとほぼ同じ大きさで、更にキャパシタがある分だけ搭載にはスペースが必要となります。

ちなみに、購入して箱を開けた段階では、バッテリーと接続するコネクターやモーターコネクターは付いてません(コードはESCにはんだ付けされています。コネクター類が付いてない)ので、自分ではんだ付けする必要がありますのでそこは注意してください。

 

2.HOBBYWINGのQuicRUN-10BL60-SENSORED

次に紹介するのはHOBBYWINGのQuicRUN-10BL60-SENSOREDです!

上で紹介した「QuicRUN-10BL120」の兄弟ESCです、許容電流を下げて小型化バージョンと思ってもらって良いと思います。

 

バギーだと13.5Tまでのブラシレスが使えるので、それほどハイパワーなモーターを使わないのであればこのESCで十分です。

 

値段は「QuicRUN-10BL120-G2」と同じで記事を作成している時点で値段は7,260円!

 

スペックは次の通りで、「QuicRUN-10BL120-G2」との違いがある部分に黄色いラインを引いてます。

「QuicRUN-10BL60」の仕様(セキドのHPより)
連続/最大電流 60A/380A
入力電圧 2-3S Lipo/5-9 Cell NiMH
BEC出力 Linear Mode:6V/2A
モーター センサーレスブラシレス/センサーブラシレス両対応
適合車種 1/10各種ツーリングカー・バギー・ドリフト等
モーター制限 2S LiPo: 1/10 ツーリングカーの場合8.5Tまで, 1/10 オフロードの場合13.5Tまで

3S LiPo: 1/10 ツーリングカーの場合13.5Tまで, 1/10 オフロードの場合17.5Tまで (3650 Motors)

サイズ 33x28x31.5mm (w/ Fan)
重量 59g

私はこのESCをDB01(ドゥルガ)に使用しています。DB01はメカスペースが小さいので「QuicRUN-10BL120-G2」だとサイズが大きすぎて苦しいのですが、「QuicRUN-10BL60」であればピッタリサイズで収まります。

 

モーターはヨコモのブラシレスZEROの13.5Tを使っていて、パワー感は個人的にかなり強く感じました。(以前使用していたヨコモのESCのBL-SP3と比べて、パワー感が強い)

 

パワー感が強くてサーキットでのミスが増えちゃいまして、上手く操作できなかったので、プログラムボックスを使ってスタートモードのパンチを下げて走らせてみたところ普通に走れるようになっちゃいました。(こんな感じで、自分のテクと相談して調整すると良さそうです)

 

対応するプログラムボックスは「QuicRUN-10BL120」と同じで、こちらの1500円ちょっとのやつです。こちらも激安!

 

パワーが物足りないと感じた人は、プログラムボックスでスタートモードのパンチを増やしたり、ESCの電子進角を増やすこともできます(増やしすぎ注意)ので物足りない場合も対応でるのがナイスです。

 

「QuicRUN-10BL120-G2」は、サイズが大きめでしたが「QuicRUN-10BL60」はかなり小型化されていて、DB01に搭載するとこんな感じになります。

 

DB01は、メカスペースが狭いのでピッタリサイズですが、ハイエンドマシンでしたらもっと余裕が出ると思います。

BEC電流が2Aで、少し物足りない印象もありますがKOのお高めサーボ「RSx4S-Response H.C」を使ってサーキット走行してみたら普通に動いてくれたのでBECの出力もそれなりにしっかりしているみたいでした。

 

モーターを13.5Tまでしか使わないのであれば、「QuicRUN-10BL120-G2」よりも物理的なサイズが小さいこちらの「QuicRUN-10BL60」でも十分かなと個人的には思います。(メカの搭載スペースとも相談して決めると良いです)

 

ちなみに「QuicRUN-10BL120-G2」と同じで、購入して箱を開けた段階では、バッテリーと接続するコネクターやモーターコネクターは付いてません(コードはESCにはんだ付けされています。コネクター類が付いてない)ので、自分ではんだ付けする必要がありますので注意してください。

 

3.G-ForceのBLC50

次に紹介するのはライトユーザーにもおなじみのG-ForceのBLC50です。

 

旧機種のTS50の時はBECの出力が1.5Aだったりと、イマイチ頼りなかったのですが、バージョンアップして今では3A出力になったのでハイエンドサーボでも問題なく動くスペックになりました。

「BLC50」の仕様(G-ForceのHPより)
連続最大電流/瞬間最大電流 50A/300A
使用可能モーター センサー付ブラシレスモーター & センサーレスモーター
対応スケール 1/10電動ツーリング・バギー
使用可能ターン数 4-6S(4.8〜7.2V) NiMH または 2S(7.4V) LiPo ≧8.5T(1/10 ツーリングカー),
≧11.5T (1/10 バギー)
抵抗値 0.0006Ω
対応バッテリー 4-6S(4.8〜7.2V) NiMH または 2S(7.4V) LiPo
BEC電圧・電流値 6V@3A
サイズ 35.3 x 32.4 x 19.7mm (LxWxH)
重量 60g (ワイヤー・キャパシタ含む)

 

値段はおおよそ6,800円ほどで安いし、初心者向けとして旧機種のTS50から数えるとロングセラーの商品です。

ちなみに、洛西モデルのラジ活応援セールをやっている時に5000円台で買える場合があるので、洛西モデルのラジ活応援セールを狙って買うとコスパ最強製品です。

 

先日、一緒にラジコンをしている少年(中学生)のTT-02をラリー化したときにこのBLC50を載せて実際に試してみました。

 

タミヤの15.5Tのモーターを付けてジャンプや障害物のあるコースでガンガン走っても今のところノートラブル!

 

※下の写真は旧機種のTS50をアソシB6に搭載している写真(オイルダンパーのキャップが取れた時の写真ですが、サイズ感は参考になるかな?)

一つ気になる点があるとすれば、初心者用の製品だからなのか、初期状態だとスロットルのパワーの設定が一番弱く設定されているので、できればプログラムボックスも一緒に買ってパワーの設定を解放してあげましょう!

 

パンチレートの1と2を最強に設定してあげると、一気にパワー感がアップします。

 

プログラムボックスは、先ほど紹介したHOBBYWINGと比べると少しだけお高めの3000円ほど。

 

クーリングファンも別売りとなってます。(この辺りがイマイチ、最初から付けて欲しいなー。)

 

その代わりに、初心者向けという事もあってコネクター類はバッテリー用、モーター用共に最初から取り付けられているのではんだ付けしなくてもESC、バッテリー、モーターがすぐに接続できる点が親切設計だと思います。

 

擦れてくると、配線を綺麗にするために普通にはんだ付けしちゃいますが、最初の頃は、はんだなんて使わないので初心者に優しい設計だと思います。

 

ちなみに、モーターとESCがセットになっている製品もありますし、バッテリーコネクターがタミヤコネクターのバージョン、2ピンタイプのバージョンなど複数がラインナップされているのも良い点です。

まとめ

今回、安くてもハイエンドバギーにも使えるESCを3つ紹介しました。

 

まとめると、はんだ付けができない人はG-ForceのBLC50がおすすめで

 

はんだ付けができる人はQuicRUN-10BL120-G2か10BL60がおすすめです。

取り付けようとしているマシンのメカスペースに余裕がある場合はQuicRUN-10BL120を選択して、メカスペースが狭い場合はQuicRUN-10BL60が良いかなと思います。

ちなみに

ここの紹介でタミヤのESCが入っていないのは、タミヤのESCは基本的にリフェバッテリー用(ニッカドでも使うけど)として販売されているからです。

ハイエンドバギーで使うようなリポバッテリーで13.5Tや10.5Tのモーターを使うとESCが壊れちゃうので今回はタミヤのESCを入れていません。

実際にタミヤのESCでリポバッテリーを使っていて、ESCが壊れた人を何人も見てますし。。

※特にタミヤ04SRと04Sはリポを使うと壊れやすい。