前回までにニッカドとニッケル水素を解説したので、今回はリポバッテリーの基礎を解説しますね。

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リポバッテリは、比較的新しいタイプのバッテリーで今までのニッカドやニッケル水素バッテリーとは特徴がかなり違います。

 

一般的なもので定格7.4V、フル充電すると8.4Vまで上がるのでパワーもあってマシンのスピードが速くなります。

 

その分、取り扱い方法、保管方法が他のバッテリーと異なるので、十分に特徴を理解した上で使う必要があるバッテリーです。

リポバッテリーの特性

1.バッテリーの内部は二つの器があるイメージ

一般的な7.4Vタイプのリポバッテリーの内部は2つの器(セルといいます)があって、それが直列で繋がれています。

 

イメージで言うと、こんな感じです。

それぞれのセルに電力が溜まっていて、マシンを走らせていくと通常はこの電気がバランスよく減っていきます。

2.過放電に弱い

リポバッテリーは、過放電にすごく弱いです。

 

過放電させると、バッテリーが死んじゃいます。

 

ニッカドやニッケル水素と違って、車が止まるまで走らせたりすると過放電なので、その前に走らせるのを止める必要があります。

 

でも、そのさじ加減って難しいですよね?

 

そんな人のために今のESCは、低電圧カット(リポカット、リフェカット)という機能があって、過放電になる前にマシンへの電力供給をストップして自動的に止まるようになっているので、リポバッテリーを使う時はこの機能が付いているESCを使いましょう!

 

ブラシモーター用なら、これが性能も十分、しかも安くておすすめです。

 

このESCはリポカットの設定はすごく簡単で、ディップスイッチを付け替えるだけです。

 

ここを見れば分かるように、右側に挿すとニッケル水素やニッカド用の設定です。

 

つまり、この状態がニッケル水素やニッカドの設定

 

この状態がリポバッテリー用(リポカット)の設定です。

 

話がちょっと寄り道したので、リポの特徴に話を戻しますね。

3.つぎ足し充電OK!

リポバッテリーはニッカドやニッケル水素と異なってメモリー効果が発生しないので、途中まで使ったバッテリーに対してつぎ足し充電しても大丈夫です。

 

好きな時に走行を止めても全く問題ありません。

4.1日に何回も使ってOK!

ニッカドやニッケル水素バッテリーは、1日に何度も使う事は推奨されていませんが、リポバッテリーは走行と充電を数回繰り返しても大丈夫です。

 

※使い終わったばかりで発熱してるときは少し休ませてから充電してください。

5.自己放電しないので長期保存しやすい

リポバッテリーは、自己放電がほとんど無いので長期間保存しても問題ありません。

 

ただし、その際に一つだけ注意点があります。

 

詳細は後で書きますが、簡単に言うと保存するときはバッテリーの容量の6割~8割ぐらいの間で保存するのがポイントです。

 

それを守れば、長期保存できます。

6.簡単にバッテリーの残量が確認できる

特にこれはニッカドやニッケル水素には無い特徴です。

 

リポバッテリーチェッカーという安いツールがあるのですが、これをリポバッテリーのバランスコードに差し込むだけで電圧が確認できます。

 

こんな感じでバランスコードに差し込むと現在の電圧が確認できます(バランスコードの黒い線を下にして接続)

この写真の場合だと7.43Vということで、やや減ってきてる状態ですね。

 

写真だけだとイメージが伝わりにくいかもしれないので動画に撮りました。




 

結構便利ですし、めちゃくちゃ安いのでおすすめです。

 

ちょっと長くなりましたので、今回はここまでにします。

 

次回は、リポバッテリーの充電方法と保管の基礎です。