前回は、ホーネットのダブルウィッシュボーン化(準備編)という事で、必要な部品を紹介しました。

今回は、改造編です。

 

今回の改造は、このページで紹介されている手法がベースになっていまして、若干個人的な工夫を入れて、最終的な完成イメージは、こんな感じです。

フロントをダブルウィッシュボーン化します!

 

かなり長くなりますが、詳細を含めて具体的に解説していきます!

1.ロアアームの改良

「TA05-IFS Dパーツ SP-1297」のリヤ部分、または「TB-03 D部品 SP-1353」のリヤ部分を使うのですが、そのままでは取り付ける事ができないので、少しだけ加工します。

 

Cハブを取り付ける穴がノーマルでは2mmなので、3mmのドリルを使って大きくします。

 

それだけだと、シャフトを通した時に動きがシブくなるのでストレートリーまで穴を広げておきます。

2.フロントアクスルの組み立て

DT-02やDT-03で使用されているアップライトL,R(10555059)を使用します。

 

CハブはDT-02のBパーツを使用します。

 

これをこんな感じで組み立てます。(超簡単ですね)

 

あっという間に完成!

3.フロントアクスルをロアアームに取り付ける

先ほど完成したフロントアクスルを取り付ける作業です。

 

単純に取り付けてしまうと、パーツ同士が干渉してしまい、Cハブの可動範囲が足りません。

 

改良後と見比べると分かりやすいですよね。しっかりと左側に倒れてます。(こちらは逆側の足)

 

なので、ロアアームとCハブを削ります。

 

ヤスリでせっせと斜めに削って

 

こんな感じにします。(それほど大きく削らなくても大丈夫)

 

今度はCハブです。

 

こちらもせっせとヤスリで斜めに削ります。こんな感じです。

これで干渉しなくなります。

 

取り付ける時は、3×22mmのスクリューピンで取り付けるのですが、ガタが大きいので2mmのスペーサーをかませます。

 

これで取り付け完了です。

4.フロントアームの結合イメージ

TA07 Mパーツから、サスブロックとサスボールを使います。

 

46mmのサスシャフトを使って取り付けます。

 

サスブロックは、1Aと書かれている方がフロントで、1Dと書かれている方がリヤです。

 

こんな感じの取付イメージです。

この時に撮った写真は試行錯誤段階なのでスペーサーのサイズが異なります。

 

完成時にはスペーサーのサイズが変わっていますので、先に紹介しておきますね。

フロント側が2.5mmで、リヤ側が3mmのスペーサーです。

5.シャーシに取付用の穴を開ける

シャーシの裏側から、この場所に穴を開けました。

ちょっと右下の穴位置がギリギリになってしまったのがたまにきず・・・。

 

穴を開けるときは、実際に組み上げた足回りの部品をあてて、サスブロックに開いている取付用のネジ穴から2.5mmのドリルを通して下穴を開けました。

 

その後に3mmのドリルで穴を大きくしました。

6.サーボにサーボセイバーを取り付ける

今回のタイミングでサーボセイバーを導入したので紹介しておきます。

 

アルミパーツを使っていますが、別にアルミである必要はありません。(単純に手元に余っていたのでアルミを付けただけなので)

 

サーボセイバーを取り付けると、いろんなところが干渉するようになるので、シャーシを削る必要があります。

左側の赤丸部分はサーボセイバーが干渉してしまうので、削る必要があります。

 

実際の完成形ではもっと削りました。

 

右側の赤丸部分は、ステアリングアームのアジャスターが干渉するのでかなり削りました。

 

ここも完成形では、もう少し上下に大きく削っています。

7.アッパーアームの取り付け場所を作成

当然ですが、ホーネットにはアッパーアームを取り付ける場所がありません。

 

そのため、ホームセンターでL字型の金具を買ってきました。

 

これは単にシャーシに穴を開けて取り付けるだけです。

 

上側は、内側からナットで留めます。

 

右側も同じようにしてます。

下側は、位置的にナットが入らないので、ナットで留める形ではなく、2.5mmの穴を開けた後にタップを使ってネジ穴を作成して留めました。

8.いよいよ、取り付け

いよいよ、完成させた足をシャーシに取り付ける作業です。

 

取り付けるとこんな感じになるのですが、ここに来るまでがちょっとだけ大変です。

なぜかと言うと、ここは足回りのパーツをそのままビスで留めるのではなくてスペーサーで浮かせた状態で留めて行くからです。

 

フロント側は8.5mmのスペーサーを入れて

 

リヤ側は12.5mmのスペーサーを入れています。

ネジ止め前に、このスペーサーがポロポロと落ちて、イライラが止まらなくなりますので注意しましょう^^;

 

私は、マスキングテープでスペーサーを固定してからネジ止めしました。

 

当然、表側からはナットで留めます。

このリヤ側は注意が必要です。

 

ちょうど、サーボの取り付け位置になる場所なので、サーボに干渉しないようにぴったりサイズのビスを使って、ナットは薄めの1.7mmを使います。

 

取り付けが完了したら、もともと付いていたカバーを取り付けて強度を確保しておきましょう!

9.フロントオイルダンパーの取り付け

今までは、CVAダンパースーパーミニを付けていましたが、そのままだと取り付けが上手く付かなかったので、DT-03用のCVAダンパーを使いました。

 

もちろんフロント用を使用します。

 

取り付け完成図はこちらです。

この上の部分ですが、まずはホーネットにもともと付いていたコの字型金具を、ダンパーステーの頂上に取り付けます。

 

そこにパイプとスペーサーをかませてピロボールを取り付けました。

この3×6.5mmのパイプは、ホーネットに最初から付いているパーツを流用してます。

 

 

ダンパー下部は、ロアアームにいくつもピロボールの取り付け穴が開いていますので、好みの場所にピロボールを取り付けてください。

10.アッパーアームの取り付け

アッパーアームは、先ほど取り付けたL字型金具にピロボールを取り付けて接続するだけです。

ちなみに、アッパーアームの作成にはツーリングカーに使用する5mmアジャスターと18mmのシャフトを使いました。

 

ステアリングアームの作成には、65mmと32mmのターンバックルを使って作成しました。

 

それぞれのステアリングアームの長さは、サーボ位置によって若干変わりますので調整しながら作ってみてください。

11.完成!

これでフロントのダブルウィッシュボーン化が完了です!

 

リヤは、サンダーショットのギヤボックスを移植しているので、これで前後ともダブルウィッシュボーン化できました。

12.キャンバー角の変化はどうなった?

完成しましたが、肝心なキャンバー角の変化はどうなったでしょう?

 

こちらが、ダンパーが沈み込む前の状態です。

 

フロントを沈み込ませてみました。

キャンバー角が変化してないですよね!

 

やりました!これで当初の目的が達成されました!

13.トレッド幅はどうなった?

こちらが以前のトレッド幅です。

 

グラスホッパーⅡの足を使った状態だと21cmでした。

 

こちらが、今回のダブルウィッシュボーン化後のトレッド幅です。

偶然ですが、全く同じ21cmでした。

 

今回の改造は、個人的に大満足です!これで、四輪独立化&ダブルウィッシュボーン化が完成しました!

なるべく細かく解説したつもりですが、いかがだったでしょうか?

 

分かりにくい点があれば、下のコメント欄からコメントをよろしくお願いします。

 

次は、ステアリングワイパーを付けたいなぁ。(手法は、まだ考え中)

追記

この改造をした後、サーキットで走行したらときです。

 

クラッシュしたりして、片方の前輪だけに負荷がかかった時にこのサスボールが外れました。。。いともあっさり。。。

 

そりゃそうですよね。

どうしても負荷がかかった時に、この部分が弱いんですよね。

 

この部分は、後日こんな感じで強化しました。

後日、テスト走行しました




更に後日、ステアリングワイパー化しました

後日、トレッド幅を広げました