「おばあちゃん、どうかしました？」
「あのね、この人たちが帰ってくれなくて困ってるんだよ」
この話は、今の家に引っ越してくる前、まだワンルームの家に住んでいたときの話なんですが
現実にこんなことが起きてるんだなぁとあらためて思った出来事です。
すぐ近くに老夫婦が住んでいて、すっかり顔なじみになっていて、私が車で出かけるときにいつも挨拶して出かけるのが日常。
そんな平和な日々が続いてたのですが、ある日仕事に行こうと駐車場に歩いていると見慣れない軽ワゴンが止まってる。。
車の中には、明らかにガラの悪そうなメンバーが3人。
ハンドルやダッシュボードにの上に足を上げて、だるそうにしてます。
こんなのが、そのまま大人になった感じと言えば分りやすいかな。
めちゃくちゃ怪しい！
まさに、ドラマとかに出てくるインチキ業者そのもの！
あまりに怪しすぎるので、車の側面に会社名が書いてあったので、すぐにメモ！
一応ナンバーもメモ！
と、言っても今のところ何も害はないので、ほっといて駐車場の中へ歩いていくと・・・・・・
老夫婦の家の中から、もめているような声が漏れてます。
ん？
あいつらが何か関係してる？？
まだ、確定ではないので、とりあえず家の裏側に回って様子を確認すると、怪しいやつらの仲間っぽい人が何か騒いでいて・・・・・。
何が起きてるのか分からないので、まず声をかけてみることに
「おばあちゃん、どうかしました？」
「あのね、この人たちが帰ってくれなくて困ってるんだよ」
はい。インチキ業者確定です！
インチキリフォーム業者やインチキシロアリ駆除業者とか、そんなところでしょう。
「おばあちゃん、すぐそちらに行きますね！」
ほっとけないので、さっそく玄関に行って入ってみると・・・・。
うわぁ。
若くて金髪。
まだ、ヤンキーをやってるんじゃないの？という感じの奴が1人。
こんな分かりやすいインチキ業者があるのか！
絵に描いたようなインチキ業者だ。
そう思っていると、そのインチキ業者がこちらをじろりとにらみながら
「あなたどちらさん？」
まぁ、もっともな疑問だなぁと思ったので
「こちらの知り合いの行政書士です」
「ここで何やってるんですか？」
って、聞き返したら
「このあたりの地域の担当を、○○会社（大手の会社）から引き継いだので、シロアリ検査をしに来た。だから検査させてくれと説明してる。」
「検査させてもらわないと困る」
何だかよくわからないことを言ってます。
こんな業者を床下なんかに行かせたら、シロアリ検査どころかシロアリをまき散らしそうなんですけど・・・・。
さぁ、どう攻略するか。
無理やり契約を取って工事したとしても、特定商取引法や消費者契約法によって契約を取り消すことができるのですが、こんな業者に説明してもなぁ。
どうなんだろ。。。
弁護士さんなら、ズバッと難しいことを言って追い返すんだろうなと、いろいろと考えたんですが、とりあえず普通のことを普通に言ってみることにしました。
「担当を引き継いだか何か分かりませんが、それはそちらの都合ですよね。」
「どこに頼むかは、この家の人が決めることです。」
こういった後に、おじいさんに問いかけました。
「おじいさん。どうされますか？」
すると、即答で
「もう、帰ってほしい」
確かなお言葉です。
おじいさんがそう答えたので、
「こう言ってますよ。」
「これ以上、頑張ってもいろんな意味でそちらの会社にメリットはありませんよ。」
って言うと
・
・
・
・
一時の沈黙の後、いろいろと捨て台詞を吐きながら帰っていきました。
意外と物わかりがいいな。。。
（たぶん、ここで頑張っても時間の無駄だと分かって、他に行ったんでしょう）
それにしても、本当にいるんですねぇ。
あんなインチキ業者、テレビでしか見たことなかったのに。
後で、その会社の名前をネットで検索したら、それなりの規模のリフォーム会社だったのに驚きです！
これだから業者選びは難しいんですよねぇ。
こんな会社があるから、真面目にやってる業者も疑われるんですよねぇ。
えっ？その会社名は何かって？
さすがにここでは会社名を出せないので、直接私に聞いてくださいv(^-^)v
それにしても、引っ越してからだから４、５年会ってないぁ。
おじいさんと、おばあさん、まだ元気かなぁ。
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