仕事柄、「採用面接に同席してほしい!」と言われることがあります。

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一緒に見極めて欲しいという事ですね。

 

仕事柄、今までいろんな人を見てきたので、見極めにはちょっと自信があります。

 

10分と言わず5分も話しをすれば、その人がトラブルを起こす人かどうかが分かります。

 

簡単に言うと、こんな方はすぐに分かります。

 

・仕事ができる人(いろんな意味で)

・仕事ができない人(いろんな意味で)

・物事を人のせいにする人

・他の社員とトラブルになる人

 

 

実際に同席して、この人はまずいぞ!って感じることもよくあって、そんなときは「この人は採用しない方がいいです」って伝えるわけです。

 

 

しか~し。

 

そのアドバイスを無視して、「採用する」という判断をする会社もたくさんあります。。。。

 

その場合は、その会社の意志を尊重する

私が理由も説明した上で、採用しない方が良いと伝えても、その会社が採用すると言った場合、それ以上は反対しないことにしています。

 

確かに、強く言って絶対に採用させないようにすれば、労働トラブルを未然に防ぐことができます。

それは大きなメリットです。

 

だけど、大きなデメリットが2つあります。

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1.経験値が上がらない

1つは、この会社が「採用の失敗」と「労働トラブルが起きたときの辛さ」経験できないことです。

 

労働トラブルが起きたときの辛さは半端ではないのですが、これはどんなに熱弁しても味わったことのない会社には伝わりません。。。

 

百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、どんなに説明しても伝わらないのですが、このまま採用をして労働トラブルが起きれば、その辛さが身に染みて分かります。

 

 

そうなれば、「採用では絶対に妥協してはいけない」と学習することができます。

 

 

これを学習すると、今後の採用活動に大きなプラスになるのは間違いありません

 

私が採用を絶対反対すると、この学習機会を奪ってしまうのです。

 

2.見抜く技術が身につかない

私が採用を絶対反対することで、労働トラブルを未然に防いだとします。

 

または、仕事のできる人を見抜いてあげて、その人を採用してもらうとします。

 

でも、それだと見抜き方が身につかないし、今の採用のやり方で問題ないと思ってしまうので進化しないんですよ。

 

 

自分で言っちゃいますが、私は今までの経験上、トラブルを起こす人を見抜くことができます。

実際に、私の反対を押し切って会社が採用を決めたとき、今まで80%以上の確率でトラブル(または全く仕事ができない)が発生しています。

 

 

でも、この見抜く技術を会社にいる人達だけで出来るようにならないと全然意味がないと思うんです。

 

魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ

この言葉は、すごく有名ですよね。

今回の話はまさにこれだと思います。

 

 

私が魚を与えて(仕事の出来る人を見抜いたり、トラブルを起こす人を見抜いてあげて)も、それは短期的に会社のためになるだけで、中長期的に見たら全然ためになりません。

 

 

やっぱり、時間がかかっても「魚の釣り方」(採用手法)を身に着けてもらうのがお客さんのためになると思うんです。

 

 

そのためには、採用についていろんな経験をしてもらいたいので、私は意見を押し通さないことにしています。

 

 

それが依頼してくれた会社のためになるはずだと思ってます。

 

 

 

しかし!!

 

その過程で、「採用の失敗を当事務所のせいにされること」がちょこちょこあります・・・・。

 

何だかなぁ。

 

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