今回は、グラスホッパーの重デフ化にチャレンジしてみました。

我が家のグラスホッパーは四独化してるのですが、デフはノーマルのままでして、超スルスルのデフです。

 

反対のタイヤを手で勢いよく回すと、反対側のタイヤが逆方向にクルクル~って回り続けるぐらいスルスルなんです。

 

まぁ、デフの構造上、密閉もされてないし抵抗がほとんど無いので仕方ないですかね。。。

こんなスルスルなデフのおかげで、サーキット走行ではコーナーの立ち上がりのトラクションがあんまりかからないんですよね。

 

これが不満だったのですが、ネットで調べてみるとコミカルグラスホッパーやワイルドウイリー2のデフが流用できるらしいという記事を見つけまして、これは!と思って実行しちゃいました。

まずはパーツを準備

必要なのはデフケースと中のベベルギヤ、シャフトにEリングです。

・0555092 デフキャリア・デフカバー 440円
・SP.602 ベベルギヤー、ベベルシャフト、ワッシャー 330円
・9804181 デフシャフトA・B 462円
・SP.380 4mmEリング 110円

なかなかマニアックなパーツですが、なんとか集めることができました。

 

こちらがデフケース。グラスホッパーと同じ08モジュールの歯数50T。

 

こちらが中に入れるベベルギヤ

 

試しにギヤを入れるとこんな感じになります。これならアンチウエアグリスやガムを詰めて重デフ化できそうですね。

 

そしてこちらがシャフト。我が家のグラスホッパーは四独グラスホッパーなので、最終的には必要な長さにカットする必要があります。(これが大変・・・)

 

一応、Eリングも買いました。この中に入っている大きな方を2つ使います。

仮組みをしてみる

まずは、ちゃんと入るか仮組みをするのですが、早速加工が必要です。

このギヤデフは幅がかなりあるので、ギヤボックスに干渉するんです。

なので、まずはこの溝の上にあるギヤを削っちゃいます。

 

はいこんな感じ。

 

でも、まだまだこれだとギヤボックスに干渉したので、溝の部分をバッサリとカットしました。(どうやらグラスホッパーのギヤボックスなら干渉しないけど、ホーネットのギヤボックスを使ってると干渉するらしい)

 

ちなみにデフを入れる前に、もうひと工夫しないといけません。左側のギヤボックスに入れるシャフトにはこのくらいの量のスペーサーが必要です。

 

なぜなら、スペーサーが無いとカウンターギヤの内側に干渉しちゃうからです。

 

こんな感じで、スペーサーが入っていると干渉しないんです。(めんどくさいなぁ

 

そんな訳で、とりあえず仮組完了!あとは重デフ化してすぐ終わる・・・と思ってたんですが、この後いろいろと大変な思いをすることになります。

アンチウエアグリスで重デフ化

この後、大変なことが待っていることを知らない今の段階では、ウキウキしながらアンチウエアグリスを入れてたなぁ。

 

オイル封入式ではないデフの場合、重くするための常套手段としてアンチウエアグリスを入れる手法がありまして、TT-02なんかでもよく使っててそれなりに効果がありました。

上手くアンチウエアグリスの量を調整すれば、意外と程よい重デフを作ることができるのでお手軽でおすすめできるやり方だと思います。

ただ、入れすぎには注意してくださいね。入れすぎると超重デフが完成しちゃいますから。

ギヤ慣らし

さぁ、重デフが完成したとばかりにギヤ慣らしを始めたのですが、そこで問題発生!

 

めちゃくちゃ音がうるさい!

 

おかしいなぁと思って、色々としらべてみたら、どうもカウンターギヤとデフギヤの噛み合わせがイマイチみたいなんです。

もっと詳しく言うとこのギヤデフ、真円が出てなくて一部だけギヤが高い箇所(ほんの僅かだけど高い箇所)があって、そこがカウンターギヤと噛んだ時に引っかかるみたいなんです。

実際、シャフトを手でくるっと回してみたら、ある個所でギヤが引っかかって止まる。。。。

強めに回せばなんとか回るんだけど、どうしても引っ掛かりがあるんですよね。

モーターとかで勢いよく回せば普通に回るけど、その引っかかる部分のせいで音がうるさいみたい。。。さぁ、どうしたもんか。

ギヤの噛み合わせを調整

色々と考えたんですが、もう思い切って引っかかる部分のギヤの山を少し削ることにしました。

 

リューターですこーしずつ、すこーしずつ。削っては組み立てて確認。削っては組み立てて確認。何度も繰り返して確認(あぁ、めんどくさい)。

 

何とか引っ掛かりは無くなったので、削った後のバリをデザインカッターで綺麗に除去して終了。

ふーっ。なんて精度の悪いデフなんでしょ。

めちゃくちゃ大変!シャフトのカット

さぁ、最後の難関。シャフトのカットです。

 

我が家のグラスホッパーは四独化していますので、このシャフトをちょうどよい長さにカットしないといけません。

以前、四独化したときの記事でもシャフトをカットしたことを紹介した経験があるので、今回は簡単にカットできると思ったのですが実際はめちゃくちゃ苦労しました。

 

このシャフトですが、めちゃくちゃ丈夫で金属用のノコギリで頑張っても、全く歯が入っていかない!

ギーコギーコって一生懸命やっても傷が入るかどうかって感じ!

 

こりゃ困った・・・・。どうしたもんか。。。

 

悩むこと10分。

 

試しにリューターの細いやつを当ててみるか。。。試しに回してみると・・・・・。

おっ。ちょっとだけへこんだぞ!もしかしたら行けるか?

 

と思ってリューターで頑張ったんですが、これがまたなかなか進まない。

 

時計を見るのも忘れてたんですが、体感では20分~30分ぐらいですかね。やっとこさ切れました。。

切れた後、リューターのヤスリを使って面を綺麗に整えて

 

ちゃんとDカットの部分も作成してこんな感じに

 

そして完成!

動作確認

とりあえず完成しまして、デフの重さを確認です。

重さの感覚は伝えることができないので、片方のタイヤを思い切り回したときに反対側がどのくらいで止まるかを動画にしました。




改造前は、くるくるーって回ってたんですが、改造後はすぐに止まるようになりました。

手で回した感じの重さも、多少抵抗を感じる程度になったので、とりあえずこれでサーキットに行ってみたいと思います。

 

最後にアクセルオンの確認。まだ若干ギヤノイズがあるけど、あんまり気にならないレベルになりました!




 

今回はここまで。

今度、サーキットで走行テストしてみますね。