前回の記事でバッテリーの充電は1Cが基本という事を書きました。

 

今回は、「1C」という表記の意味と、1C充電が基本だという理由を説明していきます。

1C、2Cって何?

バッテリーの裏面や説明書に「充電電流は、1Cまで」と書いているものがあります。

 

バッテリーの充電は1Cが基本なんですが、初めて見たら「??」ってなりますよね。

 

正直、私も「???」ってなりました。

 

この1Cの「C」はCapacityの略で、「1C」と言うのはバッテリーの容量と同じという意味なんですが、こんな説明だと分かりにくいですよね。

「1C」をもっと分かりやすく具体的に

上記だと分かりにくいので、もっと分かりやすく、具体的な例で書きたいと思います。

 

このバッテリーの容量は「1300mAh」です。

「1C」と言うのはバッテリーの容量と同じという意味なので、このバッテリーの場合1Cは1300mA(1.3A)となります。

 

なのでこのバッテリーの場合、1C充電というのは、「バッテリーと同じ容量である1300mA(1.3A)で充電する」という意味です。簡単ですね。

 

では、このバッテリーの1Cは何Aになるか分かりますか?

このバッテリーの容量は2000mAhです。

 

もう、簡単に分かりますよね。

 

1Cはバッテリーと同じ容量なので、2000mA(2A)。

 

ということは、2Aで充電すれば良いという事になります。

 

結果、バッテリーに記載されている容量と同じ電流で充電すれば良いという事です。

 

簡単ですよね。

1C充電をしたときの充電完了時間

ちなみに、1C充電をするとバッテリーの充電は約1時間で完了します。

 

バッテリーと同じ容量の電流で充電しているので計算上はそうなるわけです。

 

これは4000mAhの大容量バッテリーを充電しても同じです。

 

実際には、バッテリーの状態やコネクタの抵抗など各種ロスがあるのでもう少しかかるのですが、3000円程度の急速充電器を使う時に比べれば大幅な短縮ができるわけです。

ところでなぜ1C充電が基本なの?

充電電流をどんどん上げていけば、充電が完了するまでの時間もどんどん短くなるわけですが、  それだとバッテリーの負荷はどんどん増えていきます。

 

バッテリーがダメージを受けて、寿命が短くなったり壊れたりするんです。

 

多くのバッテリーでは安全性や寿命の事を考えて1Cを上限としているので、基本的には1Cを超えない電流で充電することをおすすめします。

 

特にリポバッテリーは、絶対に1Cを超えない電流で充電してください。(最悪の場合、発火します)

 

ちなみに、リフェバッテリーは例外で、2倍の2Cでも大丈夫な事が多いです。(加速にパンチが出るという理由で、レース前は3倍の3C充電してる人もいます)

 

このように、バッテリーの種類によっては例外もあるんですが、やはり基本は1C充電。

 

これがバッテリーを傷めず充電するコツです。

バッテリーを長持ちさせるコツは他にもある

ちなみに、充電方法以外にもバッテリーを長持ちさせる大切なポイントがあります。

 

それは、使わない時の保管方法です。

 

これがまた、バッテリーの種類ごとに最適な保管方法が違うのでちょっと面倒ですが、すごく大事な事なので覚えておいた方が良いと思います。

 

この点については、またいつか書こうかなと。

 

追記:バッテリーごとの記事を追加しました